うだる夏日が続いた後の小休止か、雨がちょいちょい降る日。
雨が降り出すと決まって、大きな敷物のようなものを屋上に張ったひもに吊っておくおばさんが向かいにいるが、あれは洗ってるつもりらしい。でも今日は出てない。
おむつが取れた。
思えば、4人の子を育てた義理のお母さんが、「2歳を目の前にしておむつが取れないのはおかしい。次回来る時までにおむつは取れてるように。」と、真顔とも冗談とも取れない顔で言ったことからエンジンがかかりはじめたのだった。
もちろん「おかしい」とは思っていなかったが、トレーニングは始めても早くはない。
冬から春にかけて、ずっと部屋ではお尻丸出しで、ジャーとその辺にする度に「出たくなったらトイレでやろうね」と、繰り返していたのだが、だんだんおむつを「変な感じがする」っぽいことを訴えてトレーニングパンツすら拒否するようになり、外でも何度かもらしながら、開放感のあるセントラルパークで、携帯用おまるにするのに成功してからは、立ったり座ったりと、調子がよい。
うんちの時はリビングルームのドアを締めて、誰も入れないように言い渡してからおまるにて厳かに行っているらしいが、終ったようでも私達がドアを開けてはならず、おまるのふたに背中をあずけて、手を頭の後ろで組んで、足も組んだりして、随分楽な格好でテレビを見ていることがある。歌まで口ずさんで、「後の余韻」をしばらく楽しむ2歳と7ヶ月である。
朝のおむつも毎度乾いているので、思い切って取ったところ、どうやら、もう夜間もいらないらしい。今は色とりどりのブリーフをはいているが、つい上げ下げ時にパンツのゴムをパチーンとはじいてしまい、時々なじられている。
おしっこならひとりで踏み台を動かし、上がり、ふたを開けてたったままシャーッとできる。
それを見たときはうれしかったー。
先日もトイレに入って「こっちへ来るな」と右の手のひらを突き出して言うので、
引っ込んでたらがたんと音がして、「ヘルプ!ヘルプ!」と言っている。うんちをし
ようとして穴にお尻から落ちていた。知っていたら小さいお尻用のシートをセットしてあげてたのに。それ以来、そんな試みをしようとしないので、窓口をひとつ逃したのかもしれないが、これも他と同様、気長に限る。
「気長に構える」っていうのは以前は考えたこともなかったが、子育てしながら自然と意識するようになった。気長は注意力を長い間保ってないといけないので疲れるし、回り道するようだが、これに関しては、「急がば回れ」である。
ひとつ終ったようでもまた何かが持ち上がるので、気長な旅は終らないのだな。
気長の反対は何だろう。瞬発的かな。親は気長に見守り、子は瞬発力で遊びの芽を伸ばしていく。親も時々瞬発的に枝葉をのばそ、カラオケ?
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