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ニューヨークの映画 | NY MOVIE - aozoraNY

中島ヒナのNYムービーモザイク

10月3日からの3ヶ月、13回にわたってニューヨークの各エリアをテーマに映画を紹介するNYムービーモザイク 。NYを舞台にした映画の中から、 「アッパー・ウエスト」「ソーホー」「ブルックリン」といった特定のエリアの特色を ばっちり捉えた映画をピックアップ。毎回、そのコミュニティの特徴を交えて作品の紹介をしていきます。

人種のるつぼと呼ばれ、さまざまな人種や宗教、生活習慣が共存するニューヨーク。でも実際には、そうした人種上の違いがすべて密接に混ざり合っているのではなく、それぞれの人種・民族が独自にコミュニティを形成しています。「ニューヨークは人種のるつぼではなく、人種のモザイクだ」と言ったのは、NYで初めて黒人市長に就任したディンキンス前市長。黒人という立場からNYの街全体を見渡したとき、決して交わることのない人種別のコミュニティは、まるでモザイクのかけらだと実感。でも結局は、交わりあってないところこそがニューヨークの魅力。複雑で、奥が深くて、いろんな人がいて、どんなことでも可能な、世界にたったひとつの特別な街なのです。

このシリーズでは、そんなNYを形づくるモザイクのかけらにスポットをあて、NYにいるからこそ共感でき、何倍にも楽しめる、そんなNY映画の魅力を身近な視点でご紹介します。

第1回 (NYジャピオン10月3日号掲載)
アッパー・ウエスト・サイド
「ユー・ガット・メール」 
You've Got Mail (1998)
監督: ノーラ・エフロン
出演: メグ・ライアン、トム・ハンクス
あらすじ: ニューヨークで小さな本屋を営むキャスリーン(ライアン)は、同居中の恋人が出かけるとすぐにパソコンに向かうのが日課となっていた。実は彼女にはチャットで知り合ったメールフレンドがいたのだ。不思議なくらい気があって何でも話せる、インターネットの向こうの相手に、いつしか心を奪われていくキャスリーンだが・・。
LINKS: オフィシャル・サイト
>>"Don't you love New York in the fall?"
>>"TOUR THE UPPER WEST SIDE"のコーナーで映画の舞台となった場所が紹介されています。
第2回 (NYジャピオン10月10日号掲載)
ハーレム
「ジャングル・フィーバー」 
Jungle Fever (1991)
監督: スパイク・リー
出演: ウェズリー・スナイプス、アナベラ・シオラ
あらすじ: アフリカ系アメリカ人のフリッパーは、ハーレムに住む建築家。仕事も順調で、妻と娘に囲まれた幸せな毎日を送っていた。ある日、彼の秘書としてイタリア系の白人女性が雇われた。もともと上司には、黒人の秘書を雇うようにと願いでていたフリッパーだが、美人の白人秘書のことが気にならないわけではない。かくしてふたりは残業の後、深い仲に。ふたりの恋愛は、異人種間であるがゆえに家族や友人、街の住人まで巻き込む一大騒動に発展するが、当のふたりは・・。
メモ: 黒人俳優の登竜門とも言えるスパイク・リー作品。アカデミー賞で黒人初めての主演女優賞を獲得したハル・ベリーは、今作がメジャーデビュー。ジャンキーの役を演じきるため2週間もオフロに入らなかったそう。
第3回 (NYジャピオン10月17日号掲載)
ブロンクス
「レイジング・ブル」 
Raging Bull (1980)
監督: マーティン・スコセッシ
出演: ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアーティ
あらすじ: ブロンクス出身の元世界ミドル級チャンピオン、ジェイク・ラモッタの半生を描く。
“怒れる雄牛(Raging Bull)”の名前を持つラモッタにとっては、リングの中であろうが外であろうが戦うことがすべて。いくつもの戦いに勝ち、ついにはチャンピオンの座に輝くラモッタだが、彼の暴力的で自己破壊的な性格は、妻や弟といったまわりの人間をどんどん遠ざけていくことに・・。
メモ: この作品がまったくの女優デビューとなったモリアーティは生まれも育ちもブロンクス。作中でもギャングやボクサーなど荒くれ者の間でもいっこうに物怖じしない様子がいかにもブロンクス出身といった感じ。
デ・ニーロはアカデミー賞主演男優賞を獲得。モリアーティもデビュー作ながら、助演女優賞にノミネートされた。
第4回 (NYジャピオン10月24日号掲載)
アッパー・イースト・サイド
「私に近い6人の他人」 
Six Degrees of Separation (1993)
監督: フレッド・スケピシ
出演: ストッカード・チャニング、ウィル・スミス
あらすじ: 5番街の高級アパートに住む美術商のフラン(ドナルド・サザーランド)と妻のウィザ(チャニング)は、アッパーイーストの上流生活を営む毎日。ふたりが南アの金鉱主をアパートに招き商談ににいそしんでいたある晩、子どもの友人だと名乗る黒人青年(スミス)が突然あらわれる。近くで強盗にあい、助けを求めてやってきた青年。身なりも良く、言葉遣いも丁寧な青年をふたりはハーバード大に通う子ども達の友人だと信じるのだが・・。
メモ: “私に近い6人の他人”とは、イェール大学の故 Stanley Milgram博士が1967年に行なった実験から生まれた理論。6人の知人をたどっていけば世界中のどんな人にもたどり着けるというもの。
“私に近い6人の他人”という言葉は、この映画の原作となるジョン・グェアのお芝居がニューヨーク、ロンドンで大ヒットしたことから有名に。
コメント: ウィル・スミス扮する青年ポールは、名優シドニー・ポワチエの息子だと言って大人達をまんまと自分の話に引きずり込んでしまう才能の持ち主。ちなみにポワチエは、黒人初のアカデミー主演男優賞を獲得した名優。スミスの幼さの残る表情とつぶらな瞳が印象的な作品。
第5回 (NYジャピオン10月31日号掲載)
クイーンズ
「オーロラの彼方に」 
Frequency (2000)
監督: グレゴリー・ホブリット
出演: デニス・クエイド、ジム・カヴィーゼル
あらすじ: メッツのワールドシリーズ出場にクイーンズ中の市民が熱狂した1969年10月。クイーンズの上空には30年に1度の現象と言われるオーロラが観測された。その頃、勇敢なベテラン消防士の父(クエイド)と優しい看護婦の母に囲まれて暮らすジョン・サリヴァン(カヴィーゼル)は6歳。親子3人の生活は幸せに包まれていた。そんな矢先、父親が殉職。深い悲しみに打ちひしがれたジョンは、父との思い出を持たぬまま成長する。それから30年後、再び上空にオーロラが輝いた日、時空を越えて父と子の絆がよみがえる・・。
コメント: この映画を観るなら絶対にいましかない!最近、活発になっている太陽フレア(爆発)の影響で、普段なら北極や南極など極地でしか見られないオーロラがNYなどの低緯度地域でも観測されている。NYでは、今日(2003年11月1日)特にオーロラの現象が起こる可能性が高いそう。本当にNYでオーロラが見えたら、まさにこの映画そのもの。こんなことってもう二度とないかも。
おすすめリンク:
オフィシャルサイト(日本)
http://www.gaga.ne.jp/aurora/
http://www.gaga.ne.jp/frequency/
朝日新聞ウエブサイト
http://www.asahi.com/science/update/1101/001.html
30日夜、ニューヨーク州で観測されたオーロラのニュース。 写真あり。
Travelium New York City
http://newyork.infossimo.com/events/film/aurora/
日本でのビデオ発売を記念して、同作のロケ地やニューヨーカーの映画を観た感想などを特集。「本当にニューヨークからオーロラが見えるの?」と題した特集で、映画のシーンを再現するべく、実際にトライボロブリッジのたもとでオーロラの出現を待つという試みをやっていておもしろい。
第6回 (NYジャピオン11月7日号掲載)
ブルックリン/パークスロープ
「スモーク」 
Smoke (1995)
監督: ウェイン・ワン
出演: ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハート
あらすじ: パークスロープの街角でたばこ屋を営むオーギーは、もう10年以上ものあいだ毎朝同じ時刻に店の前で同じ写真を撮り続けている。彼の馴染みの客で、妻を亡くしてからというもの筆が進まないでいる作家のポールは、車に跳ねられそうになった所を黒人少年ラシードに助けられる。ポールは命を助けてもらったお礼に、家出中だというラシードをアパートに居候させてやることにするが・・。
メモ: アメリカ現代文学を代表する作家ポール・オースターがニューヨークタイムズのために書き下ろしたショートストーリー『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』。新聞でその短編を読んで感銘を受けたワン監督がオースターに脚本を頼み込んで映画化となった。ポール・オースター自身もパークスロープの住民。今ニューヨークタイムズでノンフィクション(ニュース)以外の記事を目にすることはありえないが、この頃(90年頃)はクリスマスなどに特別企画として短編などフィクションも載せていたそう。
コメント: トム・ウェイツの名曲“Innocent When You Dream”に乗せてエンドロールに映し出されるモノクローム映像がすばらしい。すごくいい話を聞いたあとのような、長い小説を読み終わったあとのような、なんとも言えないいい気分に。
この映画でリハーサルをしてるときに、役者たちがいろいろインプロビゼーション(即興)をやってたのを見てて、思いついたというのが続編ともいうべき「ブルー・イン・ザ・フェイス」。キャストや設定はほとんど同じだけど、大部分が役者の即興でできている。映画監督のジム・ジャームッシュやマドンナなど有名人がたくさん出演。こちらもあわせて観てほしい一作。
★投票・アンケート期間★
2003年10月3日〜12月21日
★プレゼント★
アンケートにお答えくださった方の中から、抽選で1名様に、投票してくださった映画のDVDまたはビデオをプレゼントします!
★当選者の発表★
当選者のニックネームを12月22日にこのページで発表します。当選者の方は、郵送先をこちらまでご連絡ください。
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NYムービーモザイク 目次
  第1回 「ユー・ガット・メール」
  第2回 「ジャングル・フィーバー」
  第3回 「レイジング・ブル」
  第4回 「私に近い6人の他人」
  第5回 「オーロラの彼方に」
  第6回 「スモーク」
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